2012年11月5日月曜日

レポート:「東北地方の復興支援活動を社会イノベーションへつなげるには」プラカデミアサロン2012 社会イノベーション・フューチャーセンター第3回セッション



10月31日、二子玉川のカタリストBAにてプラカデミアサロン第3回セッションが開催されました。

今回は、全8回で行われる「社会イノベーション・フューチャーセンター」の第2ステップ「ダイアログ」(2回目)にあたります。このステップは、「ゲストとの対話から発想を得る」ことを目的にしています。

当日は、東日本大震災の被害を受けた東北地方のプロジェクトを支援している「一般社団法人環境パートナーシップ会議」(http://www.epc.or.jp/)の平田裕之氏をお招きし、参加者自身の仕事・プロジェクト等を活かしてどのように東北地方と関わっていけるかについて考えました。

セッションの始めは平田氏より、東北復興活動の現状、環境パートナーシップ会議が具体的に取り組んでいるプロジェクトの紹介、復興支援活動が抱える課題・今後の構想などについて、お話しいただきました。復興支援期に移行した東北地方において、既存の枠組みとの関係で孤立する起業家が生まれてしまうこと、現場の合意形成が困難で活動がスケールしづらいこと、多様な現場ニーズに中間支援側が必ずしも対応しきれないことなど、実際の支援活動に関わる問題を認識しました。

講演を受けたディスカッションでは、復興プロジェクト推進におけるキーパーソンの重要性、外部から受ける支援と現場の自発性/自立性をバランスさせること、長期ビジョンと超短期の対応だけでなく中期的な取り組みも重要となることなど、今後の復興支援を考える上で重要な論点が議論された。また、「現場の多様な課題に対して、現場・支援団体・第三者を含めた多様なつながりを活用して問題解決にあたること」および「東北で現実に起こっている課題を自分たちの未来と関連付けて捉えること」の必要性も確認しました。

休憩を挟んだ後、参加者は4グループに分かれ、それぞれのグループにおいて「自分の仕事・プロジェクトなどとの関わりにおいて、東北地方と関わる際にどのようなことができるか」という点について意見交換を実施しました。各参加者は、自身が携わっている本業業務をどう東北と関連付けるか、自身の持つスキルをどう活かすか、さらには別の参加者が持ち寄ったアイデアと自身の活動をどう組み合わせて東北と関連付けられるかなどを議論しました。

今回はそれらアイデアを全体で集めるところでセッションは終了し、それをもとにしたグループ分けは次回に持ち越しとなりました。「環境パートナーシップ会議の活動と結び付けられる可能性を持ったアイデアも複数あった」といったコメントや、「今後予定されている東北でのワークショップを前に、より深く東北の現状を理解する機会を設けたい」といった意見も交わされました。具体的に東北での活動を考える一つのきっかけとなる、非常に有意義な3時間のセッションとなりました。


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次回(11月7日)は、第3ステップ「プロトタイピング」へと移行し、具体的な社会イノベーションをデザインしていくため、参加者の関心に基づき、福祉・ケアのイノベーションをテーマとするチームと、東北地方の地域ビジネスをテーマとするチーム編成し、具体的なテーマを選定していきます。

みなさんも、さまざまなバックグラウンドをもつ仲間と、社会的課題について議論し、解決に向けた一歩を踏み出してみませんか?

プラカデミアサロンへの申し込み方法については、下記URLをご覧ください。
http://www.glocom.ac.jp/2012/10/2012.html


2012年10月14日日曜日

レポート:ピープルデザイン”による福祉・ケア領域の社会イノベーション (プラカデミアサロン2012 社会イノベーション・フューチャーセンター第2回セッション)


10月10日、「ピープルデザイン”による福祉・ケア領域の社会イノベーション」と題し、第2回目のプラカデミアサロンが開催されました。

今回は、全8回で行われる「社会イノベーション・フューチャーセンター」の第2のステップ「ダイアログ」のうちの1回です。このステップでは、「ゲストとの対話から発想を得る」ことを目指します。

当日は、「ピープルデザイン」( http://www.nextide.net/peopledesign.html )というコンセプトを掲げ、ファッションやデザインという視点からこれまでの福祉・ヘルスケアの概念を変えていこうというプロジェクトを進めている、須藤シンジ氏(ネクスタイド・エヴォリューション代表、NPO法人ピープルデザイン研究所代表理事)をお招きして、福祉・ケア領域の社会イノベーションについて考えました。

まず、須藤氏から、ネクスタイド・エヴォリューションを設立したきっかけやこれまでのあゆみ、理念や活動内容について話していただきました。そこから参加者は、ハンディキャップをもつ人が街に出てくる社会のあり方や、それを可能にするビジネス展開はどのようなものかということを考え、ピープルデザインが自分の身の回りに存在することを知りました。



休憩をはさんだ後、参加者が3つのグループに分かれて、自分の身の回りにあるピープルデザインの事例をなるべく多く挙げていくワークを行いました。そして、それを元に現状の課題を考え、よりよいピープルデザインにしていくためのアイディアを話し合い、全員で共有しました。



最後に須藤氏に、ピープルデザインの応用の1つのあり方として、それを街や地域に取り入れていく仕方について、渋谷における近年の活動を紹介していただきました。数多くの活動が紹介され、その詳細はネクスタイド・エヴォリューションやピープルデザイン研究所のホームページにも記載されています。街や地域で暮らすことや、そこでの人と人とのやりとりから、シティキャピタルを高め、ダイバーシティを目に見える形にするという点がポイントでした。

こうした取り組みには一貫して、「自分から離れた人からヒントを得る方法もいいが、自分や家族のためにという視点から考えていく」という須藤氏のスタンスがベースになっていることを実感し、参加者全員が有意義な3時間を過ごしました。



(執筆:寺地幹人)

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次回(10月31日)は、今回と同じ第2のステップ「ダイアログ」として一般社団法人環境パートナーシップ会議 平田裕之氏をお招きし、平田さんが支援を行なっている東日本大震災被災地のプロジェクトの紹介と、複数のプロジェクトをつなぎ地域連携によって新たな市場を創造していう構想についてお話しいただいます。みなさんも、さまざまなバックグラウンドをもつ仲間と、社会的課題について議論し、解決に向けた一歩を踏み出してみませんか?

プラカデミアサロンへの申し込み方法については、下記URLをご覧ください。
http://www.glocom.ac.jp/2012/10/2012.html

2012年10月7日日曜日

レポート:プラカデミアサロン2012 社会イノベーション・フューチャーセンター第1回セッション



10月3日、2012年度1回目のプラカデミアサロンが開催されました。

今回は、8回かけて行われる「社会イノベーション・フューチャーセンター」の1回目のセッション「チェックイン」にあたります。まずは、参加者全員がバックグラウンドや現在活動していることについて自己紹介をして、お互いを知りました。その際に、それぞれの自己紹介で気になったことを、向かいの人が1つ質問していくことで、他の人の活動理念やプラカデミアに期待することについても、つっこんだ話を引き出すことができました。

続いて、プラカデミアサロンの母体とも言える、そらキッチンについて理解を深めました。

大きな企業で働きながらそこでの活動と社会イノベーションを結び付けようとしてる方と、そらキッチンでの活動を重ねて実際に起業した方、2人にお話しいただきました。お2人とも以前のプラカデミアサロンへの参加が現在の活動のきっかけとなっているのですが、その実体験を交えたお話は、新しい参加者にとっても非常に刺激的だったと思います。

最後に、次回以降のサロンの内容と、ディスカッションに終始するだけでなくアクションに繋げるというゴールについて、確認をしました。

グローバル経済におけるフェアトレードの普及、認知症に対する企業のリソースの活用、福祉作業所で作られた製品の市場への流通、高齢社会における介護離職の対策…などなど、これまでの参加者が取り組んでいった社会的課題は多岐にわたります。


みなさんも、こうしたさまざまなバックグラウンドをもつ仲間と、社会的課題について議論し、解決に向けた一歩を踏み出してみませんか?

プラカデミアサロンへの申し込み方法については、下記URLをご覧ください。
http://www.glocom.ac.jp/2012/10/2012.html

次回第2回は、ネクスタイド・エヴォリューション/ピープルデザイン研究所の須藤シンジ氏をお招きし、一般参加型で開催します。

10月10日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川)

参加費:3,000円(そらキッチンメンバー・GLOCOM関係者は無料)

お申込み↓
https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dFhpUTYtTG95Yk8wWWZ6cWZjZzY4d3c6MQ

(執筆:寺地幹人)

2012年9月22日土曜日

読売新聞にスマートエイジング社が掲載


9月22日の読売新聞朝刊のくらし面に、そらキッチンメンバーである徳田さんと、そらキッチンの活動から生まれた徳田さんの会社「スマートエイジング」が掲載されました。

見出しは『親の今後見据え、事前に情報』。
『働く人の介護』というシリーズの第4回目の記事です。

2012年9月5日水曜日

「プラカデミアサロン2012 - 社会イノベーション・フューチャーセンター」参加者募集


「プラカデミアサロン」は、企業人、社会企業家、研究者等が組織の壁を越えて集い、実務(プラクティス)と学習(アカデミア)を融合させ、各社の強みや本業を活かしながら社会的課題解決(社会イノベーションの創造)を目指していく6か月間の参加型プログラムです。 2012年度プログラムが10月よりいよいよスタートいたします。


期間: 2012年10月-2013年2月

テーマ: 「未来の組織態」の構想と実践

  • 社会的課題の解決や、未来社会につながるイノベーティブな活動をされているゲストをお招きし、全員参加型の対話を行います。 
  • 社会イノベーションを支えるコミュニティ・インフラに企業や組織はどう関わっていくのか、「パブリック」のあり方をイノベートするためにはどのような仕掛けが必要かを構想し、実験的なプロジェクトを行います。 

参加費: 105,000円(うち消費税5,000円)/人
    ※第5回東北地方日帰りワークショップ旅費は含まれておりません。

会場: カタリストBA(二子玉川) または 現地でのワークショップ

お申込み方法: 申込書をダウンロードの上、お申込みください → ファイルをダウンロード

チラシ: ファイルをダウンロード 


お問合せ・ご相談は、イノベーション行動科学デスクinfo_ibs@glocom.ac.jpまでご連絡ください。



プラカデミアサロン2012のプログラム概要(8回)

全8回(合計24時間以上)のセッション、約4ヶ月の期間をかけて行われる社会イノベーション・フューチャーセンターの実践的プログラムです。

Step1.チェックイン 
  • 第1回:10月3日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川) 
社会イノベーションとは?「未来の組織態」とは?コミュニティ・インフラとは? プログラムの趣旨、進め方、「そらキッチン」等の関連プロジェクトを紹介するとともに、参加者の相互理解を図ります。


Step2.ダイアログ(ゲストとの対話から発想を得る) 
  • 第2回:10月10日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川) 
<ゲストとの対話1>
「ピープルデザイン」というコンセプトを掲げ、ファッションやデザインという視点から、これまでの福祉・ヘルスケアの概念を変えていこうというプロジェクトを進めているネクスタイド・エヴォリューション代表 須藤シンジ氏をお招きします。

  • 第3回:10月31日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川) 
<ゲストとの対話2>
東日本大震災の被害を受けた東北地方のプロジェクトを支援している一般社団法人環境パートナーシップ会議 平田裕之氏に、具体的なプロジェクトの紹介と、複数のプロジェクトをつなぎ地域連携によって新たな市場を創造していう構想についてお話いただいます。


Step3.プロトタイピング(特定の具体的課題に取り込む) 
  • 第4回:11月7日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川) 
<チーム編成、テーマの選定>
具体的な社会イノベーションをデザインしていくため、参加者の関心に基づき、福祉・ケアのイノベーションをテーマとするチームと、東北地方の地域ビジネスをテーマとするチーム編成し、具体的なテーマを選定していきます。

  • 第5回:日程調整中(11月26日~12月7日)@宮城県気仙沼市予定
<東北地方における日帰りワークショップ>
社会的課題に取り込むアクターの現場を学び、さまざまなステイウホルダーとの対話を行うことで、各グループの社会イノベーション・プランをプロトタイプしていきます。

  • 第6回:12月19日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川)または都内を予定
<福祉・ヘルスケアの現場におけるワークショップ>
社会的課題に取り組むアクターの現場を学び、さまざまなステイクホルダーとの対話を行うことで、各グループの社会イノベーション・プランをプロトタイプしています。

  • 第7回:1月16日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川)

<社会イノベーション・プランのブラッシュアップ>
どのようなアウトプットを生み出し、どのようなインパクトを社会に与え、どのように広めていくのか?現地ワークショップを踏まえ、各グループの社会イノベーション・プランの完成度を高めます。


Step4.アウトプット・チェックアウト 
  • 第8回:2月6日(水)14:00~17:00<3h>@カタリストBA(二子玉川)

<発表会>
グループの成果をとりまとめ発表します。そしてプロジェクトの発展形を構想することで、「次の一手」となるアクションに踏み出していきます。


参考文献: 下記の書籍に挙げられた様々な手法を取り入れてプログラムを進めていきます。




その他の活動等は、イノベーション行動科学ホームページ、ブログをご覧ください。
» http://www.innovation-glocom.jp/pracademia-salon/event/index.html#entryID-99
» http://solakitchen-glocom.blogspot.jp/

2012年8月18日土曜日

NPOで働く人々の仕事観や経営実態についての記事に関係者が登場


日経新聞がNPO法人で働く人々の「仕事観」や経営実態について解説した記事に、そらキッチンの関係者が多数登場しました。


  「仕事に手触り感」 NPOが若者に人気の理由
  http://www.nikkei.com/article/DGXDZO44806810Q2A810C1W14001/

服部さん、平田さん、徳田さん、名知さんがそれぞれの経験や観点からの意見を述べています。

野村恭彦(GLOCOM主幹研究員)がラジオでフューチャーセンターを解説


FM東京のラジオ番組「ドリームハート」に野村恭彦(GLOCOM主幹研究員)が出演し、フューチャーセンターについてお話ししました。


放送内容はPodcast(Vol.71、72)としてダウンロード可能です。
http://www.tfm.co.jp/podcasts/dream/


2012年7月30日月曜日

レポート:浦安ハーブプロジェクト ~高齢になっても役割を持てる「場」づくり(第5回そらキッチン・ナイト)



※浦安の街の歴史と現状を説明する小黒さん

7月17日、浦安ハーブプロジェクトを進めている小黒信也さんを囲み、そらキッチン・ナイトが開催されました。

浦安の「元町」と呼ばれる古くからの地域は埋め立てではなく、元々は繁華街でした。しかし、埋め立ての進展とともに賑わいは海側のディズニーランド方面に移りました。元町はところどころ遊休地が見られたり高齢化が進むなど、まちづくりの上で課題を抱えています。

小黒さんは浦安ハーブプロジェクトを通じて「居場所」や「役割」を生み出し、公的介護に依存しない高齢者を増やしたり、そのネットワークが地元の子供たちやママ友ネットワークに広がっていくこと、さらには加工品等を通じて浦安が「ハーブの町」と認識されるようになることを目指しています。


会場に展示されたラベンダー等のハーブ


参考:浦安ハーブプロジェクト

2012年7月11日水曜日

浦安ハーブプロジェクト ~高齢になっても役割を持てる「場」づくり(第5回そらキッチン・ナイト)



新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種を発見しブラッシュアップするイベントを開催します。

■日時: 7月17日(火)19時-21時
■会場: 国際大学GLOCOMホール

■発表者: 小黒信也氏 (浦安ハーブプロジェクト 事務局)
『公的介護保険に依存しない未来型介護予防プログラム』『高齢になっても役割を持てる街づくり』がライフワーク。株式会社スマートエイジング(介護離職予防事業)、シニアコンサルタント。浦安ハーブプロジェクト事務局担当。

■概要:

今回は、そらキッチンで育てているプロジェクトのひとつ、「浦安ハーブプロジェクト」を取り上げます。これは、千葉県浦安市にある遊休地を活用してハーブ畑を作り、その場所を中心とした地縁社会を復活させようというプロジェクトです。

お年寄りが、その人に合った役割を持ってハーブの栽培、加工をおこない、若い人たちがイベントの企画していくことなどにより、世代を超えたつながりの創出を目指しています。

さらに要介護状態の方にも参加していただき、「介護状態になっても充実した生活が送れる」ことを証明するとともに、子供達や若い世代の福祉教育につなげます。


こうした取組みを通じ、住民が主体となった地域コミュニティの持続的で円滑な運営ができるようにサポートしていきます。

当日はまず、浦安ハーブプロジェクトの構想から現在までの経緯、プロジェクトを進めるうえで大事にしていることなどをプレゼンテーションとダイアログにより共有し、理解を深めます。そして、このプロジェクトの発展を考えながら、最終的には参加者全員が、「各自の地元地域で何らかの役割を担える場を持てるようにするためにはどうすればいいか」ということを考えるきっかけを得られるようにしたいと考えています。


皆さまのご参加をお待ちしています。

参考:「浦安ハーブプロジェクト」が「市川よみうり」で紹介


■参加費:
1,000円 (若干のドリンク等をご用意します)

■申込み:
Facebookイベントページからお申込みください。
http://www.facebook.com/events/377493582306612/?context=create

Facebookアカウントをお持ちで無い方は、下記までお名前とご所属をお知らせください。

shoji[at]glocom.ac.jp  庄司昌彦(国際大学GLCOOM 主任研究員)

2012年6月25日月曜日

シンポジウム「なぜ今、企業が社会イノベーションに取り組むのか -未来を予見し、セクターの壁を越えることによる社会的価値の創造-」


関連イベントのご案内です。

ブリティッシュ・カウンシルとETICが、シンポジウム「なぜ今、企業が社会イノベーションに取り組むのか -未来を予見し、セクターの壁を越えることによる社会的価値の創造-」を開催します。その中で、ブリティッシュ・カウンシル/富士通研究所/GLOCOM で進めている「Futures」の第1回となるセッションも開催します。ぜひご参加ください。

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現在我々を取り巻く国際的な社会的、環境的課題はより複雑化、多様化しており、もはや企業や行政、その他の組織が単体では解決できない状況となっています。この現状を変え、社会イノベーションを通して新たな社会的価値を創造するためには、セクターを超え対話をし、協働する事が求められています。

このような背景のもと、英国の公的な国際文化交流機関であるブリティッシュ・カウンシルと、社会起業家支援を実施するNPO法人ETIC.は、2012年7月9日(月)、日本財団の協力のもと「なぜ今、企業が社会イノベーションに取り組むのか」フォーラムを開催します。

第一部では、今年2月に開催した「社会イノベーションを創出するビジネスリーダーのための英国スタディーツアー」 の成果をもとに、「なぜ、ビジネスセクターが社会イノベーションの創出にとりくまなければならないのか」という問いを中心に、基調講演とパネルディスカッションを実施します。将来起こりうる社会的課題に焦点をあて、社会イノベーションを包括した企業戦略をたてることや、革新的な活動を展開するソーシャル・エンタープライズやNPOなど、多様なステークホルダーと対話を通した協働を進めることの重要性を、事例を交えて共有します。

第二部では、異なる3つのテーマで分科会を実施します。私たち個人、またそれぞれの組織が、社会イノベーションを創出するエコシステムの中でどのような役割を持ち、次へのアクションへとつなげる事ができるのかという問いについて、ワークショップを通して共有知を広げます。

本フォーラムでは、英国スタディーツアーで得た知見をより広く共有し、本テーマに興味を持つ方々の間で更に議論を深め、取り組むべき未来へ向けたアクションを共に考える機会となればと思います。


【開催概要】

日時:2012年7月9日(月) 13:00-20:00

会場:公益財団法人日本財団 (東京都港区赤坂1丁目2番2号日本財団ビル)

対象:社会イノベーションの創出にご興味のある方(企業、行政、社会起業家、NPO、研究者、学生など)

主催:ブリティッシュ・カウンシル、NPO法人ETIC.

協力:公益財団法人日本財団、株式会社富士通研究所、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)

参加費:3,000円 (レセプションでの軽食、飲み物を含む)


【お申込・お支払】

お申込:お申込フォーム( https://pro.form-mailer.jp/fms/470304ac30220 )に必要事項(お名前とご所属、参加する分科会、ご連絡先)を記入のうえ、一名ずつお申込ください。複数でご参加ご希望の場合も、必ず1名ずつお申込下さい。
お支払:当日、申込受付メールのプリントアウトを必ずご持参のうえ、会場受付にて参加費をお支払ください。お支払は現金で、お釣りのないようにご用意ください。



【プログラム】

■第一部

13:00-13:30 基調講演
【社会イノベーションの未来】
スピーカー:アマンダ・フェルドマン[Volans コンサルタント]

13:30-15:00 パネルディスカッション
【セクターを越え、社会イノベーションの創出へ-変容するビジネスの役割】
モデレーター:宮城 治男[NPO法人ETIC. 代表理事]  
パネリスト:アマンダ・フェルドマン[Volans コンサルタント]
伊藤征慶[ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社 ヘッド オブ コミュニケーション]
宮城治男[NPO法人ETIC. 代表理事]
市川アダム博康 [損保ジャパン コーポレートコミュニケーション企画部 CSR・環境推進室 室長代理 ]


■第二部

15:00-18:00 分科会

<分科会1> 
Futures: Inspiring Social Innovation ‐ 社会イノベーション x サクセスフル・エイジング‐
あなたにとっての「サクセスフル・エイジング」とは何ですか?
このセッションでは「サクセスフル・エイジング」に焦点をあて、ダイアローグを通して、参加者全員でこれからの高齢化社会を考え、社会イノベーションへ向け、私たちがとるべきアクションを導き出します。

ファシリテーター:野村恭彦 [株式会社フューチャーセッションズ 代表取締役社長、国際大学GLOCOM主幹研究員]
主催:ブリティッシュ・カウンシル、株式会社富士通研究所、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)
※分科会1は、Futuresの一環として開催します。

<分科会2> 
被災地から日本の未来を考える -被災地の課題と住民が主役のコミュニティづくり-
東日本大震災により、東北地方沿岸部のコミュニティでは、これまで埋もれていた様々な社会課題が表出しました。本ワークショップでは、様々な課題に取り組む企業や起業家とともに、自立したコミュニティづくりについて共有知を深めます。
主催:NPO法人ETIC.

<分科会3>
社会イノベーション x 社会との共感共有 
このセッションでは社会イノベーションを多くの人に知ってもらうと共に共感を持ってもらうにはどのようなことが必要なのかに焦点をあて、ダイアローグを通して社会イノベーションを社会に広く浸透させていくためのアクションについて、参加者全員と共に考えていきます。
主催:公益財団法人日本財団



■レセプション

18:00-20:00

※ 基調講演及びパネルディスカッションには日英の通訳が入ります。
※ 分科会は全て日本語で行われます。

2012年6月13日水曜日

企業がつくる新しい生涯学習 ~CSRになる学びの場づくり(第4回そらキッチン・ナイト)

新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種を発見しブラッシュアップするイベントを開催します。

■日時: 6月19日(火)19時-21時
■会場: 国際大学GLOCOMホール

■発表者: 鈴木高祥氏 (一般社団法人SoLaBo 代表)
NPOシブヤ大学にて07年よりボランティア、授業コーディネーターを経験。株式会社ナノ・アソシエイツにてマルシェ事業、東京ローカルレストランなど食に関する企画運営に従事。「場」を創る仕事を確立するため11年10月に退社。その後、SoLaBoの事業立ち上げに向け準備中。

■概要:
ソーシャルメディアを活用した情報共有の拡大は、様々な新しい学びの場を生み出しています。また、仕事終わりや休日に『ソーシャルな学びの場』に参加する人が増えています。

そうしたことを背景に、今回のそらキッチン・ナイトでは「SoLaBo」による「企業がつくる新しい生涯学習」を取り上げます。

SoLaBoは「教えることで学ぶ」をコンセプトとし、企業と地域市民が交じり合うゼミ形式の学びの場の創出を目指しています。また、企業の「経済活動が社会的課題を解決する」ことと「社会活動を意識しながら経済活動をおこなう」ことの循環を実現したいと考えています。また、異質なモノ同士が意見を交わし、他者の意見や視点、価値感を取り入れることからの学びも重視します。

今回のそらキッチン・ナイトでは、「企業との学びの時間」について参加者の皆さんと検討します。そして、企業として、個人として参加してみたいプログラムを一緒につくってみませんか。(SoLaBoは皆さんが考えたアイデアをもとに企業にプレゼンへいってきます!)

ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。


■参加費:
1,000円 (若干のドリンク等をご用意します)

■申込み:
Facebookイベントページからお申込みください。
http://www.facebook.com/events/358731294194676/

Facebookアカウントをお持ちで無い方は、下記までお名前とご所属をお知らせください。

shoji[at]glocom.ac.jp  庄司昌彦(国際大学GLCOOM 主任研究員)

2012年6月5日火曜日

認知症プロジェクトが日経ビジネスオンラインで紹介されました



「そらキッチン・プロジェクト」のひとつ、富士通研究所×認知症フレンドシップクラブ ×国際大学GLOCOMで進めている認知症プロジェクトが日経ビジネスオンラインで紹介されました。

富士通研究所の岡田さんが、「今の技術では解決できないテーマ」に取り組むために「社会イノベーション」と「フューチャーセンター」の手法に注目した経緯や、昨年度の取り組みから得た気付きなどを語っています。


「根本から新しいこと」へメーカー研究所が挑む理由(日経ビジネスオンライン)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20120528/232617/?P=1&rt=nocnt



2012年5月31日木曜日

レポート:「Futures - Inspiring Social Innovation -」フューチャーセッション


今週から、フューチャーセンター・ウィークが始まっています。

昨日、そらキッチン関連プロジェクトとして開始する予定の「Futures」のフューチャーセッションを開催しましたので速報レポートを掲載します。

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Futures - Inspiring Social Innovation -

日時:5月30日14時-17時
会場:GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)

詳細:http://www.futuresession.net/sessions/57


日本と英国の企業がフューチャーセンターを通じて多様なプレイヤーとつながることで、単独の組織では解決できない社会課題に対する社会イノベーションを起こしていくことができるのではないか。「Futures」はそうした思いでブリティッシュ・カウンシル・富士通研究所・国際大学GLOCOMが立ち上げたプラットフォームです。今回のフューチャーセッションは、さまざまな分野の企業、NPOなどから定員を超える40名以上の方々にご参加いただき、Futuresの最初の活動として開催しました。

はじめに「私とUK」というテーマで参加者相互の理解を深め、次にブリティッシュ・カウンシルの斉藤さんがホストとしての思いを込めて、Futuresの概要説明を行いました。その後、4人のゲストからプレゼンテーションをいただき、Futuresの今年度のテーマである「高齢化社会」について、イノベーション、日本の高齢化の特徴、認知症の方と社会の関わり、大手企業の取組みという多様な観点から理解を深めました。

続いて、各自が「高齢化社会」に対して描くイメージを紙にマッピングし、それをワールドカフェによって多くの視点と交流させることでより豊かなものにしながら「気づき」を得ていきました。例えば、年令を重ねるほど高まる能力や特徴に注目することはできないか、一律の介入を受けるのではなく、「自分のやり方」が尊重され支援されていくことで自己実現の実感を得ていくことはできないだろうか、などといった深い考察を得ることができました。

その後、ラップアップとして、たくさんの情報が追加された各自のイメージマップを振り返り、その中から気になったテーマを抽出し、最終的にひとつのテーマに絞り込むという作業をしました。そして「Aging Society × ○○○○」というテーマボードを全員が作成し、記念撮影をしました。これが、参加者の皆さんが今後それぞれ高齢化社会に対して関わっていく切り口になると思います。ここで示されたテーマは今後参加者にシェアされるとともに、Futuresの運営にも生かしていく予定です。

企画メンバーである三組織は、よいチームワークを発揮しました。特に富士通研究所の原田さんの創意工夫にあふれたファシリテーションは、温かい雰囲気を作り出すとともに、短時間のうちに高齢化社会に対するたくさんの気づきを参加者にもたらしました。また、GLOCOMの野村からは、フューチャーセッションは良い対話をするだけでなく、将来の具体的な行動などのアウトプットにつなげることが重要である、というお話をして、参加者のアクションを呼びかけました。

今日の体験を受けて様々な場所でアクションが生まれそうな、またプラットフォームとしてのFuturesの発展が楽しみになるような、フューチャーセッションであったと思います。

2012年5月26日土曜日

フューチャーセンター・ウィーク 2012のご案内


国際大学GLOCOMは、「対話を未来のイノベーションにつなげる仕組み」であるフューチャーセンターを日本のさまざまな地域やセクターで立上げることを目指すフューチャーセンターネットワークと協力し、5月26日から6月10日までの約2週間、「フューチャーセンター・ウィーク2012」を開催します。

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フューチャーセンター・ウィーク 2012
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期間: 2012年5月26日(土) - 6月10日(日)
会場: 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)*  ほか、全国各地
*東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
主催: フューチャーセンターネットワーク
協力: 国際大学GLOCOM, 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

期間中は、さまざまな運営主体により50以上のテーマでフューチャーセッションが開催されます。各セッションのテーマ・日時・会場・概要等は下記ウェブサイトからご確認ください。

フューチャーセンターネットワーク
http://www.futuresession.net/


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GLOCOM主催フューチャーセッション
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また、国際大学GLOCOMでは、新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」の関連企画として、期間中に下記のフューチャーセッションを主催します。各セッションの日時・会場・概要等は下記ウェブサイトからご確認ください。

また、お申込みは、フューチャーセンターネットワークURLの各セッションのページからお申込みいただくか、以下のURLよりお申込みください。

https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dG9CeUtnMmc3cVVvVGh2bVVRVnowWUE6MA

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5月26日(土)10:00-17:00 @渋谷ヒカリエ8/
「「生きる力」 フューチャーセッション ~青年期から社会人へ、変化し成長し続けられる環境をつくるために~」
http://www.futuresession.net/sessions/13

5月30日(水)14:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「Futures - Inspiring Social Innovation -」
http://www.futuresession.net/sessions/57

5月30日(水)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「社会起業家精神によるビジネスの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/3

6月5日(火)13:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「認知症の人と一緒に考える未来の道具」
http://www.futuresession.net/sessions/6

6月6日(水)13:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「リアル人生ゲームを作ろう」
http://www.futuresession.net/sessions/29

6月6日(水)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「フューチャーセンターの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/2

6月7日(木)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「フューチャーセンター・ウィークの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/4

6月9日(土)10:30-17:00 @国際大学GLOCOM
「オープンデータ活用アイディアソン ~ハッカーと起こす社会イノベーション」
http://www.futuresession.net/sessions/35

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■申込み方法
各セッションのページからお申込みいただくか、以下のURLよりご登録ください。
https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dG9CeUtnMmc3cVVvVGh2bVVRVnowWUE6MA

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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<本件お問い合わせ先>
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(担当:仁平)
TEL:03-5411-6675
Email:info_ibs[at]glocom.ac.jp

2012年5月19日土曜日

歩くこと、自分を見つめること(第3回 そらキッチン・ナイト)

新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種をブラッシュアップするイベント「そらキッチン・ナイト」を開催します。 今回は、「歩くこと、自分をみつめること」と題し、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会の森岡朋子さんを中心に開催します。

森岡さんは、日本からスペインの世界遺産サンティアゴ巡礼路を歩こうという人々への支援活動をしています。


巡礼路を歩く人々の動機はさまざまです。その様子は近日公開の映画『星の旅人たち』の予告編によく表現されています。いずれにしろ、長い距離を歩き、自己と向き合う時間は貴重な体験であると思われます。



7月には、気仙沼で被災した高校生がサンティアゴ巡礼路を歩く「明日を拓(ひら)く道プロジェクト〝○○(まるまる)の一歩〟」も行われます。

今回のそらキッチン・ナイトは、こうした「歩くこと、自分を見つめること」の意味や可能性を探る実験的な機会とします。


日時: 5月22日(火)19時-21時
会場: 国際大学GLOCOMホール

テーマ: 「歩くこと、自分を見つめること」
発表者: 森岡朋子氏 (日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会 理事長)

参加費: 1,000円 (若干のドリンク等をご用意します)

申込先: 下記のFacebookイベントページからお申し込みください。

Facebookアカウントをお持ちで無い方は、下記までお名前とご所属をお知らせください。

shoji[at]glocom.ac.jp  庄司昌彦(国際大学GLCOOM 主任研究員)



2012年5月8日火曜日

認知症に関するフューチャーセンター・セッションを開催します

そらキッチン・プロジェクトとして、認知症に関するフューチャーセンター・セッションの第三弾を開催します。

詳細・最新情報はフューチャーセンター・ネットワークのイベントページをご覧ください。 
http://www.futuresession.net/sessions/6

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日時: 2012/06/05 13:00 〜 17:00

会場: 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) セミナースペース

場所: 東京都 渋谷区 神宮前5-53-70国連大学1F
定員: 50 人
主催者: 国際大学GLOCOM, NPO法人認知症フレンドシップクラブ、富士通研究所
企画者: 野村恭彦、徳田雄人、岡田誠

目的:
持続可能な社会と企業とのかかわりを、認知症というIssueを通して考えたいと思います。

対象者:
認知症というIssueについて、プライベートセクター(企業など)とパブリックセクター(自治体など)とコミュニティとで、セクターを越えて関わる可能性を一緒に広げていきたい人。

詳細説明:
(日時はまだ変更となる可能性がありますので、ご注意ください)

2011年10月26日「認知症からみた『助け合う街』のあるべき姿」、2012年2月8日「認知症患者・家族が人生の主人公であり続けるための『コト』のデザイン」に続く、第三回目の認知症フューチャーセンター・セッションを開催します。

これまでの2回のフューチャーセンターセッションと同様、セクターを越えた参加者が集まり、"企業という組織にできることは何か"ということを考えていきたいと思っています。ぜひ、ご参加下さい。
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「浦安ハーブプロジェクト」が「市川よみうり」で紹介

先日開催された、そらキッチン関連プロジェクト「浦安ハーブプロジェクト」の植裁会が、地元紙「市川よみうり」に掲載されました。

「住み慣れた地域での住民たちの交流を進めるとともに、高齢者や障害者でも役割をもてる場をつくろうと活動。子供たちの学び、ママたちの交流の場といった子育て支援も想定している」と分かりやすく、プロジェクトの趣旨が紹介されています。

「ハーブ育てながら「地縁」づくりへ 浦安ハーブ・プロジェクト」(市川よみうりONLINE 2012年5月5日土曜日) http://www.ichiyomi.co.jp/top/News2012/entori/2012/5/5_habu_yutenagara_de_yuandzukurihe_pu_anhabupurojekuto.html

※写真は(新聞掲載のものではなく)先日の植裁会の様子。



2012年5月3日木曜日

レポート:「介護離職」のない社会を作ろう ~スマートエイジング社会に向けて(第2回そらキッチン・ナイト)

4月17日(火)、「「介護離職」のない社会を作ろう ~スマートエイジング社会に向けて」と題し、第2回のそらキッチン・ナイトを開催しました。当日は、企業の人事担当者や、個人的に介護経験をお持ちの方など、さまざまな方々にお集まりいただきました。

株式会社スマートエイジングの徳田さんから「介護離職」の実態や介護離職を防ぐために企業と個人ができる工夫についての紹介があった後、全員での質疑・ディスカッションにより「介護離職」という課題についての理解を深めました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

徳田雄人氏(株式会社スマートエイジング 代表取締役)







2012年4月11日水曜日

「介護離職」のない社会を作ろう ~スマートエイジング社会に向けて(第2回そらキッチン・ナイト)

新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種を発見しブラッシュアップするイベントを開催します。

日時: 4月17日(火)19:00-21:00
会場: 国際大学GLOCOM ホール(東京都港区六本木6-15-21

発表者:
徳田雄人氏(株式会社スマートエイジング 代表取締役)

プロフィール:
NPO法人地域認知症サポートブリッジ事務局長 NPO法人認知症フレンドシップクラブ東京事務局代表。NHKディレクターとして、医療・介護について取材し番組を作ってきました。 2009年から、これまでの経験を生かし認知症問題に取り組んでいます。
概要:
「介護離職」という言葉をご存知ですか。1年間に親や配偶者など家族の介護を理由に仕事を辞めた人は全国で14万4800人ものぼっています(総務省 2007年)。特に役員・管理職の退職が多く、経験や人脈の豊富な40~50代の働き盛りの退職は、ご本人にとって大きな損失であるばかりでなく、企業にとっても大きな損失です。そして離職者の数は、今後ますます増加されることが予想されています。

介護離職をされた方の多くは、
「どのような選択肢があるのか、誰に聞けばよいのか分からなかった」
「しばらく休暇をとって対処していたが、職場や取引先に迷惑がかかるので辞めた」
「この先どうなるのか見通しがたたず、不安で辞めざるを得なかった」
と答えています。

問題は難しそうに見えますが、適切な情報を収集し、ロードマップが描くことができ、職場における理解やサポートさえあれば、例え、介護が必要な状況が全く変わらなくても、仕事と介護の両立は可能です。

今回は、そらキッチン発の社会的企業第1号である、株式会社スマートエイジングの徳田雄人氏とともに、誰の身にも将来必ずといっていいほど発生する「介護」について理解を深め、社会的課題としての新たな定義を試みます。

参考:
株式会社スマートエイジング
http://www.smart-aging.jp/

ブログ「介護離職させない」
http://mirai-kaigo.sblo.jp/

ブログ「安心できる医療・介護に出会うために」
http://where-is-my-doctor.blog.so-net.ne.jp/


参加費:
1,000円 (ドリンク付き)

申込先:
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?formkey=dFliQllOTXcyQ21KSm90ejVfdEFOQlE6MA#gid=3

2012年3月20日火曜日

レポート:「魅惑の・・・社会貢献型海外旅行!」(第1回そらキッチン・ナイト)

フェアトレード商品

杉原たみさんのプレゼンテーション

4つのグループで魅惑の社会貢献型海外旅行の事業プランを考えました

各グループのプランをシェア

2012年3月2日金曜日

第1回そらキッチン・ナイト「魅惑の・・・社会貢献型海外旅行!」開催のお知らせ

第1回 「そらキッチン・ナイト」のお知らせ

新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種をブラッシュアップするイベント「そらキッチン・ナイト」を開催します。

日時: 2012年3月13日(火)19時~21時 ※予定
会場: 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)ホール

テーマ:「魅惑の・・・社会貢献型海外旅行!」
発表者:杉原たみ氏(Tammy's Treats代表)


概要:
日本だけでなく海外にも、社会に役立つモノやサービスはたくさんあります。
例えばNGOが運営するレストランやゲストハウス、フェアトレード・ショップなど、
一般的にはあまり知られていないけれど、社会や環境にやさしい取組みがあります。

こうした取り組みを、もっと広く知ってもらい利用してもらうためにはどうすればよいのか?
どんな工夫をすれば、さらに大きなインパクトを生み出せるのか?
など、海外旅行を楽しみながら社会貢献できる仕組みを一緒に考えていただけたらと思います。

参加費: 1,000円 (若干のドリンク・フードをご用意します)
申込先: 下記のFacebookイベントページからお申し込みください。
http://www.facebook.com/events/391402360870940/?context=create

Facebookアカウントをお持ちで無い方は、下記までお名前とご所属をお知らせください。

shoji[at]glocom.ac.jp  庄司昌彦(国際大学GLCOOM 主任研究員)




2012年2月22日水曜日

「日欧のフューチャーセンターは世界を変えるか?」フューチャーセンター・ネットワーク第2回ギャザリング

2012年1月、フューチャーセンターを日本全国に、二年間で1000立ち上げて行こうというイニシアティブが立ち上がりました。この活動は、決して日本 だけのムーブメントではありません。欧州にはすでに、40以上のフューチャーセンターがあり、Future Center Allianceという実践コミュニティを形成しています。そして、複雑な社会問題の解決、社会システムのイノベーションなどにチャレンジしています。 フューチャーセンター・ネットワークの第2回ギャザリングでは、オランダからハンク・キューン氏をお招きし、日本と欧州のフューチャーセンターが連携する ことで社会を変えて行く可能性を考えます。 5/28-6/1を中心とするフューチャーセンター・ウィークで、100のフューチャーセンター・セッションを日本全国で開催します。そのために、フュー チャーセンターを深く理解し、皆で原則を描き、さらにフューチャーセンターを支える仕組みを、参加者全員で構築して行きたいと思います。 ぜひ、社会イノベーションの新しいエコシステム作りに、ご参画ください。待っています。


    日時: 2012年2月25日 (土)13時30分~17時00分場所: 二子玉川ライズ・オフィスビル8階 カタリストBA(東京都世田谷区玉川2-21-1) 主催: 国際大学GLOCOM イノベーション行動科学 共催: カタリストBA 参加費: 5,000円
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■Introduction (13:00-13:30)
    ・チェックイン ・ねらいの共有

■Part I : フューチャーセンターの本質を探る (13:30-15:00)
    ◆Keynote Presentation: 世界のフューチャーセンター・アライアンス (ハンク氏) ◆Dialog: ハンク・キューン氏との対話でフューチャーセンターの本質を探ります

■Part II : 日本のフューチャーセンター・ネットワークを構想する (15:00-16:00)
    ◆Short Presentation: フューチャーセンター・ネットワーク構想 (野村) ~どんなことを実現したいのか?そのシーンは目に浮かびますか? ◆ワールドカフェ ~フューチャーセンター・ネットワークの原則(Principles)を皆で描きます

■Part III : 1000のフューチャーセンターを支える仕組みを作る (16:00-17:30)
    ◆OST (Open Space Technology)によるプロトタイピング

お申込み方法:
以下のメールアドレスまで「お名前(ふりがな)」「会社名」をご連絡ください。
定員数に近づいているため、場合によってはお断りさせていただくことがございますこと、ご了承ください。
info_ibs@glocom.ac.jp

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■プラカデミア・サロンとは、ソーシャルイノベーションの推進を目的として、営利と非営利セクターの境界を越えて、対話するサロンです。
http://www.innovation-glocom.jp/pracademia-salon/index.html