2012年5月31日木曜日

レポート:「Futures - Inspiring Social Innovation -」フューチャーセッション


今週から、フューチャーセンター・ウィークが始まっています。

昨日、そらキッチン関連プロジェクトとして開始する予定の「Futures」のフューチャーセッションを開催しましたので速報レポートを掲載します。

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Futures - Inspiring Social Innovation -

日時:5月30日14時-17時
会場:GEOC(地球環境パートナーシッププラザ)

詳細:http://www.futuresession.net/sessions/57


日本と英国の企業がフューチャーセンターを通じて多様なプレイヤーとつながることで、単独の組織では解決できない社会課題に対する社会イノベーションを起こしていくことができるのではないか。「Futures」はそうした思いでブリティッシュ・カウンシル・富士通研究所・国際大学GLOCOMが立ち上げたプラットフォームです。今回のフューチャーセッションは、さまざまな分野の企業、NPOなどから定員を超える40名以上の方々にご参加いただき、Futuresの最初の活動として開催しました。

はじめに「私とUK」というテーマで参加者相互の理解を深め、次にブリティッシュ・カウンシルの斉藤さんがホストとしての思いを込めて、Futuresの概要説明を行いました。その後、4人のゲストからプレゼンテーションをいただき、Futuresの今年度のテーマである「高齢化社会」について、イノベーション、日本の高齢化の特徴、認知症の方と社会の関わり、大手企業の取組みという多様な観点から理解を深めました。

続いて、各自が「高齢化社会」に対して描くイメージを紙にマッピングし、それをワールドカフェによって多くの視点と交流させることでより豊かなものにしながら「気づき」を得ていきました。例えば、年令を重ねるほど高まる能力や特徴に注目することはできないか、一律の介入を受けるのではなく、「自分のやり方」が尊重され支援されていくことで自己実現の実感を得ていくことはできないだろうか、などといった深い考察を得ることができました。

その後、ラップアップとして、たくさんの情報が追加された各自のイメージマップを振り返り、その中から気になったテーマを抽出し、最終的にひとつのテーマに絞り込むという作業をしました。そして「Aging Society × ○○○○」というテーマボードを全員が作成し、記念撮影をしました。これが、参加者の皆さんが今後それぞれ高齢化社会に対して関わっていく切り口になると思います。ここで示されたテーマは今後参加者にシェアされるとともに、Futuresの運営にも生かしていく予定です。

企画メンバーである三組織は、よいチームワークを発揮しました。特に富士通研究所の原田さんの創意工夫にあふれたファシリテーションは、温かい雰囲気を作り出すとともに、短時間のうちに高齢化社会に対するたくさんの気づきを参加者にもたらしました。また、GLOCOMの野村からは、フューチャーセッションは良い対話をするだけでなく、将来の具体的な行動などのアウトプットにつなげることが重要である、というお話をして、参加者のアクションを呼びかけました。

今日の体験を受けて様々な場所でアクションが生まれそうな、またプラットフォームとしてのFuturesの発展が楽しみになるような、フューチャーセッションであったと思います。

2012年5月26日土曜日

フューチャーセンター・ウィーク 2012のご案内


国際大学GLOCOMは、「対話を未来のイノベーションにつなげる仕組み」であるフューチャーセンターを日本のさまざまな地域やセクターで立上げることを目指すフューチャーセンターネットワークと協力し、5月26日から6月10日までの約2週間、「フューチャーセンター・ウィーク2012」を開催します。

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フューチャーセンター・ウィーク 2012
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期間: 2012年5月26日(土) - 6月10日(日)
会場: 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)*  ほか、全国各地
*東京都渋谷区神宮前5-53-70 国連大学ビル1F
主催: フューチャーセンターネットワーク
協力: 国際大学GLOCOM, 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)

期間中は、さまざまな運営主体により50以上のテーマでフューチャーセッションが開催されます。各セッションのテーマ・日時・会場・概要等は下記ウェブサイトからご確認ください。

フューチャーセンターネットワーク
http://www.futuresession.net/


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GLOCOM主催フューチャーセッション
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また、国際大学GLOCOMでは、新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」の関連企画として、期間中に下記のフューチャーセッションを主催します。各セッションの日時・会場・概要等は下記ウェブサイトからご確認ください。

また、お申込みは、フューチャーセンターネットワークURLの各セッションのページからお申込みいただくか、以下のURLよりお申込みください。

https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dG9CeUtnMmc3cVVvVGh2bVVRVnowWUE6MA

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5月26日(土)10:00-17:00 @渋谷ヒカリエ8/
「「生きる力」 フューチャーセッション ~青年期から社会人へ、変化し成長し続けられる環境をつくるために~」
http://www.futuresession.net/sessions/13

5月30日(水)14:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「Futures - Inspiring Social Innovation -」
http://www.futuresession.net/sessions/57

5月30日(水)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「社会起業家精神によるビジネスの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/3

6月5日(火)13:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「認知症の人と一緒に考える未来の道具」
http://www.futuresession.net/sessions/6

6月6日(水)13:00-17:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「リアル人生ゲームを作ろう」
http://www.futuresession.net/sessions/29

6月6日(水)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「フューチャーセンターの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/2

6月7日(木)18:00-21:00 @地球環境パートナーシッププラザ(GEOC)
「フューチャーセンター・ウィークの未来」
http://www.futuresession.net/sessions/4

6月9日(土)10:30-17:00 @国際大学GLOCOM
「オープンデータ活用アイディアソン ~ハッカーと起こす社会イノベーション」
http://www.futuresession.net/sessions/35

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■申込み方法
各セッションのページからお申込みいただくか、以下のURLよりご登録ください。
https://docs.google.com/spreadsheet/embeddedform?formkey=dG9CeUtnMmc3cVVvVGh2bVVRVnowWUE6MA

皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
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<本件お問い合わせ先>
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(担当:仁平)
TEL:03-5411-6675
Email:info_ibs[at]glocom.ac.jp

2012年5月19日土曜日

歩くこと、自分を見つめること(第3回 そらキッチン・ナイト)

新たな社会イノベーションを志向する企業人、社会企業家、研究者等の集まり、「そらキッチン(Social Labs KITCHEN)」では、社会イノベーションの種をブラッシュアップするイベント「そらキッチン・ナイト」を開催します。 今回は、「歩くこと、自分をみつめること」と題し、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会の森岡朋子さんを中心に開催します。

森岡さんは、日本からスペインの世界遺産サンティアゴ巡礼路を歩こうという人々への支援活動をしています。


巡礼路を歩く人々の動機はさまざまです。その様子は近日公開の映画『星の旅人たち』の予告編によく表現されています。いずれにしろ、長い距離を歩き、自己と向き合う時間は貴重な体験であると思われます。



7月には、気仙沼で被災した高校生がサンティアゴ巡礼路を歩く「明日を拓(ひら)く道プロジェクト〝○○(まるまる)の一歩〟」も行われます。

今回のそらキッチン・ナイトは、こうした「歩くこと、自分を見つめること」の意味や可能性を探る実験的な機会とします。


日時: 5月22日(火)19時-21時
会場: 国際大学GLOCOMホール

テーマ: 「歩くこと、自分を見つめること」
発表者: 森岡朋子氏 (日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会 理事長)

参加費: 1,000円 (若干のドリンク等をご用意します)

申込先: 下記のFacebookイベントページからお申し込みください。

Facebookアカウントをお持ちで無い方は、下記までお名前とご所属をお知らせください。

shoji[at]glocom.ac.jp  庄司昌彦(国際大学GLCOOM 主任研究員)



2012年5月8日火曜日

認知症に関するフューチャーセンター・セッションを開催します

そらキッチン・プロジェクトとして、認知症に関するフューチャーセンター・セッションの第三弾を開催します。

詳細・最新情報はフューチャーセンター・ネットワークのイベントページをご覧ください。 
http://www.futuresession.net/sessions/6

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日時: 2012/06/05 13:00 〜 17:00

会場: 地球環境パートナーシッププラザ(GEOC) セミナースペース

場所: 東京都 渋谷区 神宮前5-53-70国連大学1F
定員: 50 人
主催者: 国際大学GLOCOM, NPO法人認知症フレンドシップクラブ、富士通研究所
企画者: 野村恭彦、徳田雄人、岡田誠

目的:
持続可能な社会と企業とのかかわりを、認知症というIssueを通して考えたいと思います。

対象者:
認知症というIssueについて、プライベートセクター(企業など)とパブリックセクター(自治体など)とコミュニティとで、セクターを越えて関わる可能性を一緒に広げていきたい人。

詳細説明:
(日時はまだ変更となる可能性がありますので、ご注意ください)

2011年10月26日「認知症からみた『助け合う街』のあるべき姿」、2012年2月8日「認知症患者・家族が人生の主人公であり続けるための『コト』のデザイン」に続く、第三回目の認知症フューチャーセンター・セッションを開催します。

これまでの2回のフューチャーセンターセッションと同様、セクターを越えた参加者が集まり、"企業という組織にできることは何か"ということを考えていきたいと思っています。ぜひ、ご参加下さい。
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「浦安ハーブプロジェクト」が「市川よみうり」で紹介

先日開催された、そらキッチン関連プロジェクト「浦安ハーブプロジェクト」の植裁会が、地元紙「市川よみうり」に掲載されました。

「住み慣れた地域での住民たちの交流を進めるとともに、高齢者や障害者でも役割をもてる場をつくろうと活動。子供たちの学び、ママたちの交流の場といった子育て支援も想定している」と分かりやすく、プロジェクトの趣旨が紹介されています。

「ハーブ育てながら「地縁」づくりへ 浦安ハーブ・プロジェクト」(市川よみうりONLINE 2012年5月5日土曜日) http://www.ichiyomi.co.jp/top/News2012/entori/2012/5/5_habu_yutenagara_de_yuandzukurihe_pu_anhabupurojekuto.html

※写真は(新聞掲載のものではなく)先日の植裁会の様子。



2012年5月3日木曜日

レポート:「介護離職」のない社会を作ろう ~スマートエイジング社会に向けて(第2回そらキッチン・ナイト)

4月17日(火)、「「介護離職」のない社会を作ろう ~スマートエイジング社会に向けて」と題し、第2回のそらキッチン・ナイトを開催しました。当日は、企業の人事担当者や、個人的に介護経験をお持ちの方など、さまざまな方々にお集まりいただきました。

株式会社スマートエイジングの徳田さんから「介護離職」の実態や介護離職を防ぐために企業と個人ができる工夫についての紹介があった後、全員での質疑・ディスカッションにより「介護離職」という課題についての理解を深めました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

徳田雄人氏(株式会社スマートエイジング 代表取締役)